毎日更新できるかな

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はるばる行ってきましたよ、Sebastião Salgadoの写真展に。
もうね、それは圧巻でしたよ。芸術性だけではなく、プリントまで含めた技術の高さも。

僕は、過去に彼が「WORKERS」で発表した南米の鉱山労働者の写真が好きで、
それは何と言うか、ある種の宗教画のようにも感じたのです。
そして今回、ペンギンのコロニーを撮影した作品があったのですが、
それが前述の労働者の写真と同じ印象を僕に与えたのです。
もしかして彼は劣悪な環境で働く労働者の実態を訴えたかったのではなく、
純粋に「絵」として美しいと感じてそれを撮ったのではないかと、そう思ったのです。
過酷な環境に置かれた人々の尊厳を写し出していると言われる彼ですが、
それだけではない、冷徹な目を通して物事を見ているのではないでしょうか。
だからといってその作品の価値が損なわれるとは思わないのですが、
釈然としない気持ちが残ったのも確かです。
いや、これは技術もセンスもない僕の嫉妬が生む解釈なんだと思います。
要するに、一分の隙もない、完璧な作品なわけなんです。

ちなみにシンガポール国立博物館はこれを入場無料で開催していたのですから、
教育や芸術に対する国の姿勢がうかがい知れるというものです。
実際、家族で来館されている方が多く、子どもたちの食い入るように見つめる目が印象的でした。
何を感じたのか、聞いてみたかったなぁ。

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by tamura_naoki | 2014-07-26 13:59 | 2014_SINGAPORE